online終了!
コロナウィルス感染拡大防止のために、この春夏学期は休講にしました。
その代わり、5月から毎週火曜日、6月からは木曜日も加え、onlineによる学習を行いました。大塚先生と細井で隔週分担して行いました。
学生だけでなく、ATAT教師会の先生方にお声をかけたら、ほぼ全員の先生がご出席下さり、学生たちにとっても貴重な体験になったと思います。
また、私自身も自分の分担のところは無論、大塚先生のご提供くださった内容にたくさんの学びをいただきました。
ご参加くださった先生方のご経験や意見、このような大人数でゆっくり交換することができたのは得難い経験です。
大塚由美先生は「レッスンの調和」というタイトルで、先生がドイツでトレーニーとして勉強された時に使用したテキストを和訳し、レッスンに取り組む時の学生さんや生徒さんとの関係性のあり方について、講座を持ってくださいました。レッスンに限らず、人と人との関係において、深く理解するために必要なことを学びました。最終日の今日はソクラテスの「対話」を使って、的確な質問が相手に自分の中にあることを「想起」させるプロセスになることがわかります。若い松本マキ先生はそこから、ご自身の学ばれた教育心理学の学説を解説してくださり、とても面白かったです。
私はマージョリー・バーローの「ground Rule」を使いました。温故知新、このような変化の時代には、原点に戻って、アレクサンダーの時代のトレーニングについて、姪である彼女が語る内容に、あらためて気づくことがたくさんありました。参加者全員が分担して英語にあたり、言葉の意味や、時代背景を考えることは意義深いものだったと思います。
大塚先生と私は、期せずして「人の話を聞く」という同じテーマに取り組んでいたように思います。人の話を、自分の勝手な解釈や批判を交えず、丸ごとそのものを理解するのは難しい。外国語からの翻訳も、結局のところ、外国語そのものの力(いわゆる学力的な語学力)ではなく、語り手の言葉をそのまま理解しようというそのスタンスが大切であることを改めて思いました。外国語は「翻訳」しているのですが、日本語でやりとりをしていても「翻訳」してしまいます。
毎回、教師、学生の関係なしに小グループで意見の交換ができ、それをまた全員でシェアするのはとても楽しい時間でした。
そういったことに気づけたのは収穫でした。onlineというのはこの状況下でいわば余儀なく選んだやり方ですが、遠方にお住いの先生、お忙しい方々が一堂に会し、学ぶ機会を持てた点では、悪くないツールだったと思います。
8月18日から夏休み返上で新学期です。
7月に何回か希望者の学生さんに自由登校日を設けましたが、いよいよ本格開講。久々復学の学生さんもおり、リアルにワークできることがものすごく楽しみです。